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【SANGA(神々の戦い)】全18-2

2、「暗黒の神エレボス」

 世界の経済は不調を来たしているとテレビや新聞では報道されていたが、
街には物が溢れかえり、様々な様相の人間と物が入り乱れていた。

不景気とはほど遠い感がそこにあった。

世界は人口が過剰になり、明日の食料にも事欠くという地域や、
中東のある都市では、贅の限りを尽くした街が存在していた。 

世界的に格差が一段と増してきた。

東京の一角に超高層ビルが建っていた。その名はKUJIビル。
近代建築の粋を結集したハイテクビル。その最上階に鎮座するのが、
日本の政治・経済・文化・スポーツを思いのままにする陰の最高権力者
久慈健栄(75歳)である。

人は彼をエレボスと呼び、彼に歯向かう者はこの世に存在しなかった。

彼の勢力圏は主にオセアニア諸国で、世界には同じような立場の人間が
アメリカに一人、イギリスに一人と、世界はこの三人の権力者が君臨し、 
陰で政治経済を左右していた。

そんなエレボスの元に大手電機メーカーの野口代表がやってきた。 

「久慈様、私どもニッセイ電気はご承知の通り今、経営の危機に
瀕しております。度重なるリストラで急場をしのいでおりますが、
この不景気でなんとしたものか・・・一向に業績が上がりません。 
そこで、久慈様のお口利きで銀行融資を承りたくお願いにまいりました。
なにとぞ日銀へ手回しをよろしくお願いいたします」

「野口さん、あなたの会社の直系従業員数と関連会社の従業員数は?」 

「・・・はい、約二万五千人です」

「そうですか。現在ニッセイ電気さん独自の特許数とそれに関連する
売上げ収入は他社のメーカーさんの三分の二ですね。 
この数字では先が望めないと判断しております。 

どうやら野口さん、あなたは方向性を見間違えてるようですね。 
私の知る先代社長さんは気骨がありました。たぶんあの方なら社員を
簡単に切る様な真似はなさらなかったと思いますがねぇ。

ここらでニッセイ電気を閉めましょう。 

特許の数が少ないと云うことは電気メーカーとしては致命傷です。 

野口さんも知っての通り、近年電気の分野は特許の申請をしてる間に
次の新しい技術が開発され、先の申請した特許が下りる前にもう
古い技術と化します。 

どうやらニッセイ電気も潮時が来た様ですね」 

「久慈様、そう言わずに何とぞ御思案下さい」 

「残念ですがもう遅いですね。大切な従業員の事も考えてどこかの傘下に
入れてもらいなさい。それも立派な社長職の仕事ですよ・・・お疲れ様」 

その後、久慈は某電機メーカーの社長に電話を入れた「今、ニッセイ
電気の社長が帰りましたよ。打合せ通りに事が運びました。
もうじき世間を賑わすでしょうね。あとはあなたの手腕で頑張りなさい」

それからひと月後、新聞に「ニッセイ電気破綻」の文字が大きく一面
トップを飾り日本中の話題となった。

久慈の後ろには悪神エレボスが憑依しており、今回の件もエレボスの指示
通りに久慈は動いていたにすぎない。 

このように人間本人が考えている様に見えて、実は陰でネガティブ
エネルギーが憑依し誘導するというケースは非常に多い。

その様子をサンガの神々が天界より視ていた。 

智の神ウルが呟いた「相変らずエレボスは姑息な真似をする・・・
彼の思考は金と権力でいっぱいのようだ」 

その頃、政治の世界では日本に対して農作物の貿易自由化法案が
叫ばれていた。 

国民の絶対数の意見は反対派が占めており、与党議員の中でもその
法案に反対する議員が多くいた。 

内閣総理大臣の多田が久慈に面会していた。

「久慈様の思惑通りに事を勧めてまいりましたが最近、野党はもとより
世論までもが強くて困っております。 

たぶんこのままだと年内に解散総選挙という事になりかねません。 
そうなれば我が党は絶対不利になります。どうしたものかと思い
参上致しました」

「多田君よくやった・・・ご苦労だった。予定通りじゃて・・心配するな。 
君もここらで一休みしなさい。 

ここらで野党にまわり、のんびりと高見の見物でもしてなさい。
今にアメリカは中近東で戦争に荷担し、日本は又金銭援助を余儀なく
されるはず。 

今後の総理大臣も大変だが国民はマスメディアの流す、表面の情報しか
見てないから上手くいくだろう。そのうちまた君に動いてもらうよ。
その時まで羽を休めなさい」

人間界ではエレボスの言ったとおり戦争が始まり、日本は直接参加せずに
援助金と支援物資や燃料を国連軍に供給し間接的に参戦をした。

このように闇の世界の3人は長年思い通りに世界を独占してきた。
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