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【Pino】10-5

5「覚醒の旅」

 神(ジン)エイジ55歳男性、妻子有り。職業タクシードライバー。  
彼は何処にでもいるごく普通の中年男性。 
 
寒さの厳しい朝。客待ちの為に地下鉄駅の近場で停車し客を待っていた。 

そこにダンプカーが後ろから追突するという事故が起きた。
運転手の居眠りが原因だった。 

当然ダンプ運転手による過失。 

エイジは病院へ救急搬送され精密検査の結果、腰の強打で全治2週間の
診断が下された。事故の大きさからすると軽傷で済んだ。

が、事の始まりはここからだった。


 エイジは事故以来、尾てい骨が熱く感じられ、背骨に沿って蟻が這うような、
あるいは電気が背骨に沿って上がるような何とも表現しようもないチクチク感を感じた。 

時には背中が火で炙られたかのような感じや、背中にバケツの水を
突然掛けられたような冷たい感じも味わった。


エイジは医者にいくら訴えても「異常は見あたりません」と毎回同じ答えだった。 

異常はそれだけでは無かった。胸の辺りが急に熱くなったり、頭のてっぺんが
圧迫感を感じ若干盛り上がったかのような感もあった。 

それは肉体の感覚であり医師には相談してないが他にも異変はあった。

急に目の前の景色がが光り輝いたり、相手の考えてることや行動が
事前に解ることに気が付いていた。 

自分が事故を契機に完全に気が触れたと思い、暗く重い日が続いた
かと思ったら急に全てが至福に満たされ光の世界に入ったかのように
感じられ、自分と全てが一体化されたような感じさえあった。

ハッキリいって、自分で自分をコントロール出来なくなっていた。

エイジは「何だ、この感覚は?どうなったんだ俺の頭は?
誰に相談すればいい?精神科にも一度受診したが、事故の後遺症と
診断され精神安定剤を処方された・・・俺はやはり精神疾患なのか・・・?」

エイジは心底困っていた。 

事故からふた月が過ぎ身体は完全に回復し、仕事に復帰したが、
お客さんが行き先を告げる前に行き先が解ってしまったり、 
客同士の会話も、言葉の嘘や虚栄も多くエイジはだんだん辛く思えてきた。 

何せ話す言葉と心の声が全く違ったり、本音と建て前の違いが解ってしまい、
自分とは関係ないと言聞かせてはいても仕事がどんどん辛くなってきた。

そんなある日雑誌を見に書店に入った。

何かに誘導されるかのように宗教思想のコーナーに立っていた。 

「何でこんなコーナーに?・・・」 

何気なく取り上げた本が「クンダリーニ覚醒のプロセス」という題名の本。 

ページをめくっていて突然、目が釘付けとなった。 

この本に書かれている体験と自分が事故後経験した不可思議な体験が
本の内容と酷似していたのであった。 

 
 さっそく購入し一日で読破した「そうか、そう言うことだったのか」 
何となく原因が解った気がした。

にしてもなんで僕がこんな目に・・・?

それから来る日も来る日もクンダリーニのことが頭を過ぎる・・・

・・・・なんで?

・・・・・・・・どうして?

結論として本に書いてあるように、このままクンダリーニを頭頂から
抜けさせ悟りを目指すことに一大決心をした。

妻のムラサキにも今までの事情とこれからの事を話して聞かせた。 

最後に「今後一週間は食事は要らないし部屋にひとりにして欲しい。
外と完全に遮断したい。万いちこの方法が失敗したときは人間破壊が
起きる可能性もある・・・その時は・・・」 

そうムラサキに説明し許可を求めた。

結婚して30年間こんなに真剣なエイジをムラサキは見たことはなかった。 

ムラサキもエイジの一大決心に従う決意をした。 

その後エイジは会社を退職し部屋に籠もることになった。 
 
部屋は小電球の明かりだけ、最低限の明るさにし、
その薄暗い部屋でエイジはひとり行に入った。
 
手元にあるのはその本だけだった。最初のうちはもっぱら呼吸法に時間を費やし、
だんだん慣れてくると同時に胸の辺りにぼんやりとチャクラの輝く光が見えた。 

数日経った頃には眉間に意識を集中するとやはり色は違うが
ぼんやりとしたチャクラの光が心地よく感じた。 

と同時に自分の奥深いところにある自分と、重なる方法も憶えた。 
本とは若干違うところもあるが、それは個性の違いだと云うことも解った。

部屋に籠もって5日後の朝だった。

尾てい骨のチャクラから登ってきたエネルギーは頭頂を貫き
天に向かって伸びた。 

と同時にエイジの肉体はその衝撃で気絶していた。

意識だけは至福に満たされハッキリとしていた。 

次の瞬間、意識は地球の外に飛び宇宙と一体になり、そして自分の
この地球が生まれて去るまでのビジョンと自分の地球上での今までの
輪廻転生までもが全て思い出された。

「宇宙即我」どこかで聞いた事がある。

この感覚だったのか・・・ 

今のエイジにピッタリの言葉であった。

しばらく覚醒と戯れ、その後エイジは部屋を出た。 

妻のムラサキは変身したエイジを黙って迎え入れた。 

「お疲れ様でした」ムラサキが云うとエイジは涙顔で黙ってうなずいた。
 
二人の会話はそれだけで全てを物語っていた。

覚醒を果たしたエイジには恐れという感情は消えていた。

恐れは自分があるから生ずる心の乱れ。

今はあるがままにある。言葉で説明で表現できない世界観。

それからのエイジは数週間というもの何やら別世界を堪能してるかの
ように見え、   端から見ると宙に浮いたようなエイジがそこにあった。
 
当の自分が忘れていた事や、この世での自分や家族の経緯など
一つ一つ確かめていた。 

ひととおり確認を終えたエイジは脱皮した蝉のように自由の身となった。

覚醒のプロセスを終了した。

覚者となったエイジの中には葛藤がもはや存在しない。

葛藤が無いという事は考えも行動も自由であり何でも出来る、

つまり制限や制約のない自分がそこにあった。
 
自分を縛るものが無いという意識状態になっていた。 

エイジはムラサキの提案でとりあえず本を書こうということになり
執筆活動を始めた。

書きたい事は何も無かったが、パソコンの前に座りキーボード上に手を
乗せると文章が浮かんできた。 

その文章をキーボードを叩くという方法で本を執筆した。

一冊目は4日間で200ページを打ち込み、
ムラサキが編集を手伝うという方法で出来上がった。

その内容は大まかに、これからの人間と地球の在り方というものだった。

実際に近未来の地球を垣間見てきた者だからこそ描ける内容になっていて、
おもしろおかしく書き上げていた。 

他にも意識と制限の問題に触れた内容も多くあった。

書店から出版されるまで二年の歳月が流れ、その後エイジの元に
読者からの問い合わせや相談が増え、講演会も不定期ではあるが開催された。

その講演会は本の執筆と同様、題材は直前になって決まるというものだった。

「今日は僕の講演に来て頂きありがとうございます」 

ここから半トランス状態が始まり言葉が勝手に口を付いて出て来るのだった。

今日も要請で講演会がありエイジは出向いた。

「今日は近未来の事についてお話しさせて下さい。
 
近未来の地球は一定の期間、具体的に云うと今から20数年後まで続き、
その後、二つに分かれる事になります。 

一方は今の世界の在り方を良しとする人たちの地球であり、もう一方は
人間本来のありかた、つまり霊的な意味合いの生き方をする人たちの地球。 

この両方の地球が出来上がります。 

残念ながら親兄弟、配偶者でさえも一緒の世界に暮すとは限りません。 

どういう事かというと、各々が自分の居心地の良い、自分を表現しやすい
世界を選びそこに住む事になるんです。

物質欲の強い思考の人はそのような人の多い世界を選びます。
 
自分で自分をつくろったり、自分に嘘はつけないから普段の思いが
そのまま表面に出ます。

そしてそのような世界を選ぶんです。好きだから。
 
これはどちらの世界も同じで好きな方を選択します。自然なかたちで・・・
嘘は絶対に通用しません。

それが本来の魂の法則だからです。

宗教用語は使いたくないのですが、

今までの地球では地獄で仏という言葉があります。

どんなに辛いと思っても必ず助けてくれる人に巡り会えるという意味ですが、 
今後の世界では地獄的意識は地獄へ移行します。

この世のように同じステージに立つことはできないんです。気がつくまで。 

そして近い将来はこの世界も消滅します。つまり別れて存在します。 


 残る一方はバージョンアップした地球になります。

キリスト教では「神が審判を下す」とありますが神は審判を下しません。
 
全ては自分で自分を裁く事になります。

もう一度言います。 

嘘や偽りが絶対に通用しない世界が今後の世界です。

葛藤や障害の無い世界が待っています。 

それが近未来の地球意識の在り方。 

もう一度言います。 

今後、地球は分離して二つの道を歩みます。 

その後、片方はやがて消滅し、残った地球が今後の地球の
在り方で礎となります。

その時、今のこの文明を振り返りこう思うでしょう。

「猿が文明を創っていた」と。 

それほど今後に残る文明は霊的に目覚めた文明となるでしょう。 

双方どちらを選ぶのも自由。自分次第。


違う講演会では「2012年12月21日問題の件で説明して下さい」
来場者からの質問だった。

「その件に関して 私の見解を述べます。巷で言うところの
世の滅亡はありません。

但し、その日を境に目に見える早さで従来の世界の在り方の終焉を迎え、
新しい在り方へと変わっていくでしょう。 

その為に皆さんはこの地球へ転生して来たのです。

これからの在り方について色々なことが言われてますが、 
私の口からは宇宙時代の到来とだけ言わせてもらいます。
 
どの世界を選ぶのもあなた次第。 

今までの集団意識的常識は通用しませんから、 
内なる自分を信用して新しい時代を迎えて下さい」
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