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【不思議な黒石-(Kyoko)】全12-3

3、メメ登場

 シリパのところにひとりの女性がやってきた「よろしいですか?」 

「はい、どうぞ。いらっしゃいませ、私はシリパです。
あなたのニックネームと生年月日と聞きたいこと言って下さい」

「大谷尚子。聞きたいことは私の主人が暴力をふるうの。
普段は気の小さい主人なんですけど酒を飲むと人を叩く癖があるんです。
対処法があれば聞きたいです」 

「ご主人は幼児期に父親から虐待を受けてました。自分が大きくなったら
絶対に暴力はしないと子供ながら考えたのね。
でも、その時の恐怖が酒を飲むと無意識に出てきて反発するの。

その矛先があなただったの。心の大きな傷を今でも背負ってるのよ。
多少時間掛かるけど、この方法を試してみて下さい。

まず第一に事が起きても反発しない。

そして毎日寝るときにご主人と笑談してる姿を思い浮かべ睡眠に入って下さい。
ご主人と奥さんの潜在意識から変えていきましょう。

大谷さんなら出来ます。

何故ならあなたは前世でご主人に助けてもらった経緯があります。

その時は兄弟でした。あなたは兄である今のご主人に救われました。
今あなたがその借りを返す時期に来てます。大丈夫です!勇気を持ってください」

「私の意識も変える必要があるんですか・・・?」 

「そうです。奥さんも嫌だ嫌だと思う負のエネルギーがご主人に働きかける
ことになるので、結果、負のエネルギーが暴力を呼んでしまうんです。

ここは夫婦ふたりで乗り越えて下さい。ここで逃げたら未来世でおなじことが
起きます。今、頑張って下さい! 

近い未来、夫婦で笑った顔が私には視えます。勇気を持って実践して下さい。
もうここに同じ相談にこないように願ってます」


「いらっしゃい、私はシリパです・あなたのニックネームと生年月日と聞きたいこと言って下さい」

「名前はメメ・・です。・・・人間って何ですか?」 

「あなたもいきなり難しい質問するわね、あなたはどう思うのよ?」 

「解らないから相談にきました・・・」 

シリパは笑いながら応えた「もっと具体的な質問がないわけ?
今のあなたにとって一番聞きたいこととか?」

「人間って何か?なんて死ぬ時に答え出したっていいのよ。ゆっくり考えたら?」 

「他に質問ないならお金いらないから旨いもの喰って帰りなよ・・・」

「じゃあ質問変えます。人間死んだらどうなるんですか?」 

めんどくせえ客に捕まったとシリパは思った。 

「メメちゃんはどう思うの?」 

「解ったら聞きません」 

「ゴメンねシリパが悪かった・・・」シリパは少しむかついた。 

「じゃあ私の見解で話しするよ。元々この身体は肉体と他に非物質の身体が重なっているのね。
この世で言われる死とは肉体の死を意味するのね。魂が肉体を着ていると思ってね。
だから肉体を脱ぎ捨てた魂は本来の世界に戻るのよ。人間世界ではそれを死というの。

つまりこっちの肉体は仮の宿なのよ。ここで何か質問ある?」

「どの肉体に宿るかは誰が決めるの?」 

「良い質問ね。選ぶのは自分よ。この世に生まれる時は縁があってその家庭を選ぶのね。
父母兄弟みんな魂の知り合いなの。それだけじゃないのよ、友達、伴侶、子供などみんな縁で
繋がってるのよ。話し逸れたけど、死んだあとの魂は俗にいうあの世に移行するの。
移行先は無数の世界があるの。

沢山ある中で自分の意識に合った世界に行くの。
だから死んだときの意識状態や生前の行ないが決めるのね。

結構大事なのよ。だから今を大事に生きなくちゃね。 

修羅場が好きな魂は修羅場へ。穏やかな心は穏やかな世界に行くのね。

誤魔化しは絶対効かないのよ、当然ワイロも効かないの。だって自分が自分を裁くのね。
閻魔様じゃないのよ。

チョット仏教的な話し方したけど、ここまでで質問は?」

「暗い世界へいった魂はどうなるの?」

「人間的にいうと修行の道に入るのね。悟った瞬間、元いた明るい世界に帰るの」

「帰るって?」

「魂は本来自由なのね。そこから人間の制約ある世界に生まれるの。
地獄世界から人間世界には転生できない決まりがあるの。

人間より上の世界から生まれた赤ちゃんは悟りに近いのよ。
だんだんこの世のしきたりに慣れ縛られていくのね。

自我の芽生えが悟りから遠ざかっていくのよ。

ねえメメさんはなんでこんな話し聞きたいわけ?」

「解らないです。シリパさんを見ていたら質問したくなったんです」 

「年頃の娘なんだから色っぽい鑑定依頼とか無いわけ?」 

「私は根暗だから駄目です」 

「そんなことないわよ。あなたのガイドが今後出会がのあなたの人生に
大きくかかわってくるって私に伝えてくるよ」

「えっガイドってなんですか?」 

「えっ、今後の出会いじゃなくそっちに食いついてくるわけ・・・?非物質のあなた自身よ。
守護霊って知ってる?その存在ね。私は宗教用語を使いたくないのよ。
霊能者じゃないからね」

「霊能者じゃなく何なんですか?」 

「メッセンジャーよ」 

「何処違うんですか?」 

「霊能者って言葉が嫌いなの。なんか、さも特殊能力扱いして私は特別よみたいな・・
それが嫌いなの。本当は特殊能力じゃないのよ。

その特殊な能力扱いは一般的な思いこみなの。それに霊能者さんも変なのが多いのね。
昔から変人が多いのよ。

おどろおどろしい言い回しをしたり、私は○○神の使いです、
○○神の生まれ変わりですみたいな言い回しをするでしょ?

現代はチャネラーと言ったりもするのね。全部が全部否定しないけど気色悪いのよ・・・
私的にはね。霊能者さんを毛嫌いする人多いけど理由が解るわよ、私も気持ち悪いもの」 

メメは不思議に思った。 

「この能力は誰でも簡単に出来る能力なのね。特殊じゃないのよ。
私は出来ないんだと勘違いしてるのよ。そろいも揃って勘違いよハハ・・・」

「私もシリパさんみたいになれますか?」 

「当然よ!私も以前は全然興味無かったんだから。幼なじみのケンタっていう
馬鹿たれが私に切っ掛けをくれたのよ。それが始まりだったのね。

メメさんは目に見えない世界があるって知ってるから興味が湧いたのよ。
姓名判断や手相見に行かずに私を選んだってこともその証しよね。
この世にも別世界にも偶然って無いの。すべてが必然なのよ」

「実は私、夢で視たんです」 

「ほらきた・・・で、どんな?」

「狸小路を歩いていたらマイクロバスを発見したの。こんな所にと思った
瞬間バスの中にいたんです。それが移動式の診察バスだったんです。

次の瞬間診療台に座っていて、白衣を着た女医さんに診断をうける処で目が覚めたんです。

それから狸小路が気になって何度も日中に来たんです。夜は今日が初めてで、
急にあなたに話しかけたくなったんです」 

「そう」 

「でなんか発見あった?」 

「はい、シリパさんと合う暗示だったんですね。私を弟子にして下さい!お願いします」

「弟子に?・・・この私の?・・・私そんな柄じゃないのよね。
さっき言ってたケンタを紹介するからそっちに習いな。

ケンタなら以前、居酒屋のママさんを指導した経緯があるからさ。コツを習ってみて、
それからもう一度どうするか考えなよ」

「是非お願いします」

京子はケンタに一部始終を話した。 

「いいけどなんか責任感じるよ」

「大丈夫よマチコママにしたようにすれば。私は石に頼ってるから、
どうせならケンタのやり方の方がいいと思ったのよ。ゴメンね・・・」 

「うん解った。一度会わせてよ」

「サンキューまた連絡するね」 

数日後マチコママの店で落ち合い4人は話しをして、ケンタはメメに
レクチャーすることになった。 
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